2018 年4 月26 日

さくらの開花と気温の関係

さくらの満開 過去一番

岐阜では、1月中旬を除き2月中旬までは気温が平年を大きく下回っていましたが、2月下旬以降は一転して平年に比べて高い日が続いたため、さくらの開花は過去5番目に早い3月19日、満開は今までで最も早い3月26日でした。

平均的な満開までの日数は9日ですが今年は7日と一気に満開になりました。

なお、平年の開花は3月26日、満開は4月4日です。

安八町中須川にて(3月30日撮影)

 

さくらの開花と気温の関係

さくらの開花と気温の関係を、①開花が平年より早かったものの、満開が遅かった2009年と、②開花・満開とも遅かった2005年の、二つの事例について調べてみました。

① 2009年の場合

1月中旬に気温は一時的に平年を下回りましたが、3月中旬まで平年を2℃近く上回ったため、3月18日に開花しました。しかし、その後低温が続き、満開は4月1日となり、開花から満開までに14日を要しました。

② 2005年の場合

12月下旬以降2月中旬にかけて、気温はほぼ平年並みでしたが、2月下旬からやや低めで推移し、開花は4月2日、満開は4月8日と平年より遅れました。

今年を含めた三つの事例から、さくらの開花は2月下旬以降の気温に関係し、平年より高い場合は開花は早く、低い場合は遅いようです。

また、満開の時期は、開花後の気温が平年より低い場合は遅れることがわかりました。

 

5月にはいると紫外線に要注意

春分の日を過ぎ、夏至にかけて太陽の高度はどんどん高くなるとともに、昼の長さも長くなり、太陽から受けるエネルギーが多くなります。4月22日には、揖斐川町で4月の最高気温を更新する31.2℃を観測するなど、全国の28地点で4月の記録を更新しました。

平均的な満開までの日数は9日ですが、今年は7日と一気に満開になりました。

太陽からの日射は、波長により赤外線、可視光線、紫外線に分けられます。紫外線は可視光線より波長が短く、浴びすぎると皮膚がんなどになりやすいといわれています。なお、波長の長い方からUV-A、UV-B、UV-C に分類されます。

環境省「紫外線環境保健マニュアル」によれば、つくば市での紫外線の強さ5月にはいると「非常に強い」に分類されており、岐阜でも5月になると紫外線には要注意、さらに最高気温が30℃近くになり熱中症にも注意が必要です。

 

(注)UVインデックスとは紫外線が人体に及ぼす影響の度合いを示すために、紫外線の強さを指標化したもの。

環境省「紫外線環境保健マニュアル」より

先日、北方町で久しぶりにれんげ草が広がる風景を目にしました。

れんげ草は別名「ゲンゲ」ともいい、岐阜県の県花にも指定され古くから水田の緑肥として栽培されてきました。現在においても緑肥や蜂蜜の重要な蜜源植物として利用されています。

北方町にて(4月20日撮影)

一口コラム

紫外線の種類

UV-A

大気にあまり吸収されずに地表に到達するが、生物に与える影響はUV-Bに比べ少ない。日射に占める割合は数%程度。

UV-B

成層圏のオゾンにより大部分が吸収され残りが地表に到達する。生物に与える影響は大きい。日射に占める割合は0.1%程度。

UV-C

成層圏やそれより上空のオゾンと酸素分子によりすべて吸収され、地表には到達しない。

なお、紫外線情報は気象庁のHPで提供されています。

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