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流星群仕事始め


流星群仕事始め

  しぶんぎ座流星群をご存知ですか?
  1年間の天文現象のトップバッターとしておなじみで、毎年1月始めに極大日を迎え、お正月に観測できる流星群としてしぶんぎ座流星群があります。

  流星群は、大小さまざまありますが、その中でも毎年安定して数多くの流星を観測することができる「しぶんぎ流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」を三大流星群と言います。

  2015年のしぶんぎ座流星群の出現期間は、1月1日~1月5日。ピークは1月4日午前11時で昼間にあたってしまうため、観測条件は残念ながら非常に悪く、観測できる方は相当運がいいでしょう。

  しぶんぎ座流星群は、3大流星群の中でも最盛期の期間が数時間程度で、その時刻が昼になるか夜になるか、年によって当たり外れがあり、3大流星群の一つであるとはいえ、過度な期待はできない流星群です。毎年その年の運試しとして観測をしてみるのもいいかもしれませんね。
  次に観測条件が良い年は2017年なので、しっかり見られるのは、しばらくおあずけのようです。


しぶんぎ座流星群放射点
まるせのぺーじ」より

  ふつう、流星群の名前は放射点(この点を中心に流星が流れるように見える天球上の点)がある星座で呼ばれます。しかし、しぶんぎ座流星群の放射点はりゅう座にあり、「しぶんぎ座」という星座は存在しません。

  もともとはフランスの天文学者ラランドが18世紀の終わりごろに作った星座、壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座がこの近くにあったからですが、1928年に国際天文学連合が正式に定めた88個の星座の中に「しぶんぎ座」は入らなかったため、流星群に名前を残すだけのまぼろしの星座となってしまいました。

  ところで「しぶんぎ」とは聞き慣れない言葉ですね。漢字では「四分儀」と書きます。
  これは天体の位置を測定するのに用いられた道具で、壁面四分儀座の名前の由来となったものです。


四分儀(象限儀)
つるちゃんのプラネタリウム」より

  2015年、天体観測の機会はまだまだあります!
この1年間では、ふたご座流星群、ペルセウス座流星群が良さそうですね。後は、当日の天気が良いことを祈るばかりです。

流星群観測時期 観測対象
1月4日 しぶんぎ座流星群極大
4月23日 こと座流星群極大
8月13日 ペルセウス座流星群極大
10月22日 オリオン座流星群極大
11月18日 しし座流星群極大
12月14日 ふたご座流星群極大

  少しでもたくさんの流星を見るには、市街地の光害から逃れ、見晴らしの良い場所がベストです。星の見やすい空気の澄んだ場所におでかけをしての天体観測も素敵ですね。長時間の天体観測は気がつかないうちに体が冷えていきます。しっかりと防寒をして暖かい格好で臨みましょう!


  スマートシティ推進センター スマートシティ計画室
成瀬 明代