あけましておめでとうございます。
お正月、皆様は神社へ初詣に出かけられましたか?
神社は全国にはおよそ8万8千以上あるといわれていますが、その中で唯一、「気象神社」という天気にまつわる神社があるのをご存知でしょうか。
気象神社の歴史は古く、1944年4月10日に旧陸軍の気象部内に造営されました。現在は東京都杉並区高円寺の氷川神社境内に鎮座しています。
祀られている神様は、「八意思兼命」という知恵の神様だそうです。気象神社というからには天気を司る神様が祀られているのかと思いましたが、どうやら違うようです。
天気にまつわる神様といえば、日本神話にも登場する太陽を神格化した神様の「天照大神」が有名ではないでしょうか?この神様は日本神話の「天岩戸伝説」で天岩戸に隠れた神様ですが、この神様を天岩戸の外へつれだした神様こそが「八意思兼命」なのです!
このような伝説から、「八意思兼命」は知恵の神様ではありますが、天気にも関係のある神様のようにも思えます。
しかし、気象神社は今回の紹介で初めて知った方が多いのではないでしょうか…。
あまり知名度が高いとはいえなくとも、この神社の御利益目当てに参拝にこられる方も多くいるそうです。
参拝に来られた方の中では、旅行の予定日は曇り続きの予報だったのに旅行当日は快晴になったという方など、天気に恵まれた方もいらっしゃるようで、脱雨女や脱雨男を祈願しにこられる方も多いそうです。
また、天気を占い風習に由来して、気象神社は下駄の絵馬が奉納されています。下駄の絵馬というだけでご利益がありそうな気がしますね。
他にも、天気にまつわるお守りやお札もご利益品として購入できるようです。
環境ソリューション本部 防災技術部
野村 美香子