社員のお天気ひろばコラム 2018年05月23日

香川県の気候とため池

2018年5月23日

皆さんは、ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?

私は香川県に行ってきました。車で走行していた際、ため池の多さに驚いたので、今回は香川県の気候とため池の関係についてお話したいと思います。

香川県の気候は、瀬戸内海式気候で晴天の日が多く雨量が少ないのが特徴です。そのため、古くから農業用水をため池に貯め、節水しながら農業を営んできました。

年間降水量ランキング(2010年)

引用元:都道府県別統計とランキングで見る県民性より

ため池の数は、14,619箇所(全国比7.1%)で兵庫県、広島県に次いで全国第3位です。

しかし、県土の総面積に対するため池の密度では全国一となっています。

ため池の箇所数および密度

引用元:かがわの農業 農村整備 (ため池について)より

注:掲載にあたって、香川県農政水産部土地改良課の担当者から「表のデータは数年前のもので、現在も香川県の順位は変わりませんが、数値・他県の順位等で経年変化が有ります」との情報を頂きました。

中でも満濃池は、空海が修築にたずさわった1300年の歴史を誇る、日本最大規模の灌漑用ため池として名高いです。

周囲は約20km、貯水量は1,540万tあります。

満濃池 (Google Earth Proより)

参考:建設コンサルタンツ協会誌 Vol.234 大いなる溜池「満濃池」

満濃池の近くには、「こんぴらさん」の呼び名で親しまれている金刀比羅宮があります。

たくさんの石段があることが有名で、その数はなんと1368段!

(私は途中で上がるのを断念しました・・・)

金刀比羅宮

皆さんも、こんぴらさんの石段挑戦に加え、日本最大規模のため池を見に行ってみてはいかがでしょうか。

コンサルタント本部 技術第二部

渡邉 美咲

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