春も終わりに近づき、梅雨の季節がやってきました。
今回は、梅雨によく見かける「雲」について紹介します。
空には、様々な形や色の雲が出現しますが、実は10種類に分類されています。
雲は発生しやすい高度や形、雨を降らせるかなどのルールで以下のように分類されています。
・上層雲(5000~13000m)
巻雲(けんうん)、巻積雲(けんせきうん)、巻層雲(けんそううん)
・中層雲(2000~7000m)
高積雲(こうせきうん)、高層雲(こうそううん)、乱層雲(らんそううん)
・下層雲(地表付近~2000m)
層積雲(そうせきうん)、層雲(そううん)、積雲(せきうん)、積乱雲(せきらんうん)
今回は、その中から、雨の予測ができる「巻層雲(けんそううん)」に着目したいと思います。
巻層雲は、現れる高さが、およそ5000m~13000mで、薄く空を覆う白いベール状の雲で、空の広い範囲を覆う雲です。薄い雲であるため気づかないことも多いですが、雲が厚みを増してくると、太陽や月の周りに暈(かさ)が現れるのが特徴です。うす雲とも呼ばれます。
この雲は、温暖前線の前面に現れることが多いため、巻層雲が現れると天気は確実に下り坂になるそうです。この雲がでたら要注意ですね!
コンサルタント本部 技術第三部
酒井 愛里