我が社が所有する日光ビルでは、豊富な地下水資源を活用した地中熱利用の一環である地下水利用型空調整備が稼働しており、先日、タイ国地下水資源局のメンバー30名による同設備の見学が行われました。
日光ビルで利用される空調設備は、旧設備の更新に伴い省エネ性に優れた地中熱利用として、経済産業省の補助金を利用して整備されたもので、当時未使用であった既存井戸を活用した地下水利用型空調設備として平成24年度から稼働しています。日光ビル周辺では、年間を通して地下水温が16℃と安定しているため空調利用に適しており、しかも通常は熱交換後の地下水を地下に戻すため還元用井戸を要しますが、当ビルでは良好な水質と地盤の透水性から、全国的にも珍しい簡易な浸透ます方式による地下水還元が行われているのが特徴です。
当日は気温が30℃を超える暑い日でしたが、産業技術総合研究所の内田教授を伴う一行は、岐阜大学工学部の大谷教授による設備の説明に熱心に耳を傾けられていました。
