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時流の変化を掴もう 環境ディレクター 林 英光 先生最近、都市集合住宅開発に関わることになった。 実績を持つ各企業の担当者たちは冷静で言葉すくなだが、まるで吸い取り紙のように、こちらの言い分を飲み込み、全てプラスにもって行く議事の進め方である。 このプロジェクトのポイントは、北欧型ライフスタイルによる、子供から大人までが幸せに暮らせるコンパクトシティー、環境対応と地域景観づくりが目標である。 今、未曾有の人間世界が直面している情勢を理解し、何をどうすれば良いのか共に議論し、他社に先駆け活路を見出さなければならない時代になった。 業界の中だけではなく、もっと基本的な社会問題から解き明かさなければ答えは出てこない。 世界的な気候変動により生じる関連事業に対する予見。治山治水、農業、水、食料、生態系。国内の人口減少問題から生じる都市環境など関連事業の在り方。私達の暮らしの未来。「大人ならば七代先の子供達のことを考えて仕事をすることだ」と、ネイティブアメリカンの言葉として新聞のコラムで読んだことがある。 これらに関する論議を地道に続け、スポーツと同様に、常に社員・スタッフの意識を高めて行くことが大切である。そうでないと即座に実践対応は出来ない。 幸いにして㈱帝国建設コンサルタントにはD&U「生命から都市・自然環境まで」対応出来る潜在力を持っている。 しかし個々人が立派な能力を持ちながら、担当者同士、領域を超えて議論する姿、チャンスが少ないように思う。それは企業のたゆまぬ前進のために大きな損失である。また論議ばかりではなく、もっと現存の人材の交流、活用も出来ると良いと思う。そして社外との交流による刺激を受ける機会も持ちたい。 企業は「人」であるので、世界情勢をよそ事と考えたり、他人任せでは競争力は培われない。私も含め個の力には限界があり、互いに高め合い、チームとしての力となるようコラボレーションが出来れば、夢も広がって来る。 脳の活性化には、終わりのない探究心と、行き詰まった時のために、遊び心と笑い声が必要である。深刻な問題も、簡単な仕事も、和気あいあいと、時には鋭く対立しながらも、そして気軽に、楽しみながら、仕事の基礎体力の涵養を続けたいものである。 私達の冒頭のプロジェクトも五年後には完成するが、最後まで改善を続け最高のものを創り上げたいと思っている。
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