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数時間先の降雨の予測方法


高解像度降水ナウキャスト

  キャンプなどで外出しているときに、急な雨でお困りになったことはありませんか?
  天気予報では晴れもしくは曇りとなっていたのに、この先いつ止むのだろう、また降り出すのではないかと心配は尽きることがありません。
  そこで役立つのが、「降水ナウキャスト」です。
  すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、気象庁より閲覧、利用可能な気象情報ツールです。


主な特徴は
●10分ごとの時間雨量を、1km2範囲で確認することができる。
●雨の動きをアニメーションで表現しているため、
  分かりやすいビジュアルで閲覧可能。
●レーダー・ナウキャストでは、竜巻、雷の動きなどの防災情報も
  同様に閲覧できる。
●時間雨量を色分けで分かりやすく表示している。

  例えば、天気予報などで毎日降水確率の発表がありますが、具体的にどの地域で、いつどのくらいの雨が降るのか、今ひとつ把握しづらい点があると思います。
  ナウキャストを使用すれば、少なくとも10分ごとの、1km2における今後の降雨状況を把握可能であるため、急な雨にも十分対応可能であると思います。


  ところで、このナウキャストですが、2014年8月7日より気象庁が新たに「高解像度降水ナウキャスト」の運用を開始しました。

今までのナウキャストでは、1km2でしか予測ができなかったものに対し、250㎡まで予測可能。しかも従来のものと比べて高い解像度で表現できるものです。

レーダー・ナウキャスト http://www.jma.go.jp/jp/radnowc/
高解像度降水ナウキャスト http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/    
※上記URLより利用可能 (気象庁)



従来のナウキャスト
高解像度降水ナウキャスト
 
 上の絵からも、従来のナウキャストに比べ、解像度がはっきりしていることが分かります。

主な変更点
●1km四方→250m四方と、より細かい範囲を予測
●地図の拡大縮小が可能
●従来のものと比べ、解像度がアップ


気象庁のWebサイトにて、細かい操作方法を確認できます。

  しかし、現在のナウキャストでは、予測時間が1時間後までの情報と限られています。今後、予測時間の延長や、より詳細な範囲が閲覧できることを期待しましょう。

  以上に紹介しました通り、ナウキャストはとにかく現在地の降雨状況の変化を瞬時に把握したい場合などに非常に役立ちます。また、PCだけではなく、スマートフォンなどのモバイル端末でも使用可能であるため、野外にいる時などでも利用が可能です。

  これから10月11月と比較的台風が発生しやすい時期でもあります。外出時の雨対策に活用してみてはいかがでしょうか?

  技術第2部 脇坂 恵介


【がんさんの一口コラム】
「高解像度ナウキャスト」って何?

  1時間~6時間先までの降水予測には、降水短時間予報とレーダーナウキャストがあり、レーダーナウキャストの中に高解像度降水ナウキャストがあります。特に1時間先の状況を知るには、降水ナウキャストがよいです。