梅雨明け -5番目の早さ-
東海地方の梅雨明けが7月8日に発表されました。これは平年より13日早く、梅雨入りと同様に5番目の早さです。今年の梅雨の期間は41日間、平年の43日間とほぼ同じですが、梅雨の期間中の降水量は267mmで平年の64%と少雨でした。このため、今後の水不足が心配されるところです。
東海地方の梅雨明けの平年値は関東地方と同じ7月21日。しかし、今年の東海地方は関東地方より2日遅く梅雨明けの発表がされました。
梅雨明けのパターンとしてよくあるのが、日本の南にある太平洋高気圧が勢力を強め、日本付近に横たわる梅雨前線を北の方に押し上げ、九州・四国から梅雨明けが発表される事例です。
しかし、今年は下の天気図のように太平洋高気圧が東から勢力を強めたため、7月6日に関東地方、また8日には梅雨前線が消滅し、九州から東海地方が一気に梅雨明けしました。
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7月6日(関東地方梅雨明け) |
7月8日(九州~東海地方梅雨明け) |
*気象庁Webサイトより |
梅雨明けから8月上旬にかけては、1年で最も暑い時期。梅雨明け後は、一般的に天気が安定し雨が降らないという意味の「梅雨明け10日」という言葉があり、この時期は夏山登山に最適だとされています。
そこで、2003年~2012年まで10年間の岐阜市における、梅雨明け10日間の天気を調べてみました。
10日間とも雨が降らなかった年が3回、6日間が1回、5日間が2回、4日~2日間が4回でした。一方、日雨量10mm以上が6回あり、そのうち5回は30mm以上でした。
概ねこの言葉のとおり、梅雨明け後1週間程度は雨が降らず天気が安定していますが、時には30mmを越す雨が降ることがあるようです。
なお、10日間とも雨が降らなかった年は、2010年からの昨年までの3年間。今年は、4年連続となるでしょうか?
夏だ!花火だ!
いよいよ夏本番。夏の風物詩といえば、なんといっても花火です。それも、打ち上げ花火。
7月下旬から8月下旬にかけて、県内各地で花火大会が開かれ、岐阜市内の長良川河畔でも7月最終土曜日と、8月最初の土曜日に2週続けて花火大会が開催され、多くの観客を魅了しています。私も毎年、川面からの涼しい風に吹かれながら、金華山を背景に夜空に咲く大輪に魅せられて真夏の涼を楽しんでいます。
岐阜県観光連盟のHPには、県内の26の花火大会が紹介されています。皆さんもひとときの涼を求めて、近くの花火大会にお出かけになるのものよいと思います。
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長良川河畔の花火大会
*写真提供:(社)岐阜県観光連盟
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もうひとつの風物詩に、炎暑の中で一斉に鳴く「セミ時雨」があります。
梅雨が明けると一斉にセミが鳴き出します。私が住む岐阜市の市街地でも、多くの種類のセミの声を聞きます。今年は7月5日にニイニイゼミ、また7月11日にはクマゼミの声をはじめて聴きました。
一番早く鳴き出すのがニイニイゼミ、梅雨明け後の炎暑の中でクマゼミ、アブラゼミが鳴き、最後にツクツクボウシで夏が終わります。それぞれのセミで鳴く時間帯も異なり、クマゼミは日差しが強くなる日中、アブラゼミは15時以降の夕刻によく鳴くと言われています。
夕暮れにセミの声を聞きながらビール片手に涼をとり、この夏の猛暑を乗り切りたいと思います。
8月は暦では立秋。秋は台風シーズンということで、次回は「台風」についてお届けします。
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