2014年を振り返って
全国的には、2月上旬に関東甲信地方で南岸低気圧により2週連続の大雪になり、甲府市では過去最大の2倍以上の114cmの積雪を記録しました。
8月には日本列島に横たわる前線や台風11号により、北日本から西日本の広範囲で大雨が降りました。特に8月20日には広島市で大規模な土砂災害が発生し70名を越す死者を出すなど、全国的に災害が発生し「平成26年8月豪雨」と命名されました。
10月には10年ぶりに2週連続で台風が日本に上陸しました。
また、今年は7月から9月にかけて沖縄県、三重県、北海道で大雨特別警報が発表されるなど極端な気象現象が目立ち、記録に残るような大きな気象災害が発生しました。
一方、県内でみると、梅雨入りは若干早かったものの梅雨明けは平年と同じで期間は平年並みであったが、降水量は平年の半分程度と少なく、夏の水不足が心配されました。
しかし、8月にはいると前線や台風の影響により豪雨に見舞われ、本巣市樽見、関市板取や高山市では400mm近くの降水量を観測し、土砂災害等の被害が発生しました。岐阜市の8月の降水量は平年の2.5倍、気温は平年に比べ1℃低くなるなど不安定な夏になりました。
12月は低温傾向が続き、20日までの岐阜市の平均気温は5.2℃と平年の7.5℃を大きく下回り、県内は低温と記録的な大雪が続きました。しかし、気象庁発表の東海地方の1月中旬までの天候の見通しでは、12月下旬以降気温、降水量とも平年並みと予想されています。
来年はひつじ年。雲の呼び名に「ひつじ雲」がありますが気象では「高積雲」といいます。この雲が現れると翌日は雨といわれますが、来年こそ大きな豪雨災害がなく、穏やかな年になることを願うものです。
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