12月師走。今年も今月で終わり季節はいよいよ冬に突入します。
12月7日は二十四節気の大雪。「北風が吹き平地にも雪が降る頃」の意味です。岐阜市の初雪の平年値は12月14日、平地にもまさに暦どおりに本格的な雪の季節がやってきます。
岐阜市内から望む御嶽山(撮影 H25.12.8)
12月22日は冬至。1年で昼の長さが最も短い日です。暦では11月7日の立秋からが冬ですが、冬至の日には「柚子湯に入りかぜ予防」や「かぼちゃを食べて中風予防」などの言い伝えがあるように、本格的な寒さは冬至のころから始まることから、「冬至・冬なか・冬はじめ」という言葉があります。
岐阜市の冬至の日の出時刻は6時58分、日の入りの時刻は16時44分です。昼間の時間は9時間46分と、夏至の14時間34分に比べるとなんと約2/3の短さです。
冬至の日の出時刻が一番遅く、日の入り時刻が一番早いと思われる人がいると思いますが、日の出の時刻が一番遅いのは12月31日~1月4日の7時2分です。また、日の入りの時刻の一番早いのは冬至より12月1日~10日の16時40分です。
このように冬至から見ると、日の出は冬至より10日後までだんだん遅くなる一方、日の入りは10日前が最も早いことから「冬至十日」という言葉もあります。
岐阜市の日の出・日の入り時刻等
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日の出時刻 |
日の入り時刻 |
冬 至 |
6時58分 |
16時44分 |
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日の出が一番遅い
時期・時刻 |
日の入りが一番早い
時期・時刻 |
時 期 |
12月31日~1月4日 |
12月1日~10日 |
時 刻 |
7時2分 |
16時40分 |
岐阜市での冬至の太陽の南中高度は31.2°、夏至が78°ですから、影の長さは約7.7倍長くなります。また、太陽から受けるエネルギーは冬至が最も少なくなり、夏至の53%と約半分です。
太陽から受けるエネルギーからすると冬至の気温が最も低くなるはずですが、地球には今までに蓄えてきた熱があるため、季節が小寒、大寒と進み、立春前の1月下旬が最も気温の低い時期になります。
岐阜市の日平均気温を見ると12月22日(冬至)は6.0℃ですが、1月28日~31日は3.9℃と最も気温が低くなります。
2013年の気象を振り返って
今年は岐阜市の桜は平年より5日早く開花しましたが、全国的にも桜の開花は早く春が早く訪れました。
梅雨入り、梅雨明けも平年に比べ10日ほど早く、夏も早くやってきました。今年の夏はここ数年と同様に非常に暑く、県内でも連日35℃以上の猛暑日を観測し岐阜市では25日を記録しました。
また、10月11日には今までで最も遅い真夏日を観測するなど、大変長い夏でした。幸いにも県内では大きな災害は発生しなかったものの、9月4日には大垣市で1時間雨量108.5mmを観測したのをはじめ、各地で前線などによる大雨を観測しました。
全国的にみると、高知県の四万十市では日本の最高気温を更新する41℃を記録しました。
台風は、11月末までに平年の25.6個を大きく上回る31個が発生し、14個が日本に接近しました。9月16日に愛知県に上陸した台風18号は近畿地方、東海地方中心に大雨をもたらし京都嵐山の桂川の氾濫や各地で暴風や洪水により大きな被害がでました。
なお、この時には、警報より一段上の重大な災害の危険性が高まっていることを知らせる「特別警報」(9月から導入)が、初めて京都府他2県に発表されました。
また、10月14日には台風26号により伊豆大島で24時間雨量800mmを超す大雨が降り、死者行方不明55名の大きな被害が発生するなど、大きな災害が発生した年でした。
ここ数年、12月下旬には、「クリスマス寒波」「年末寒波」などと呼ばれる強い寒波が来襲し、日常生活に影響が出ています。昨年は、岐阜市で最低気温-2.7℃(平年値1.5℃)を観測しています。気象庁の1ヶ月予報では、この12月の気温は低めが予想されており、年末寒波が心配されるところです。
来る年2014年は、災害が少なく穏やかな年になることを願うものです。
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